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2018年を振り返って

勿論、仕事や業務に関してのことですが、特出すべきはあるプロジェクトを始めた事
そのプロジェクトとは「ローコストで高精度衛星測位を実現する試み」です。

話は変わりますが
このページをご覧になっている方々にとっての関心事は身近な土地境界の測量の事
測量技術や理論、方法は専門家の範疇で専門家ならだれでも解っている事と思われがちですが実はそうではありません。
技術は日々進化しています。

測量、登記の専門家と称している人たちの中でも、専門知識や技術力は千差万別です。
法的知識は法改正などにより知識の更新は業務には必要不可欠ですが、身近な境界測量となると、最新測量技術は必要ないと言っては言い過ぎでしょうか?
むしろ、最新技術の導入によるコストアップの方がお客様にとってデメリットと考えがちで、コストに見合った測量方法を選択するのがお客様に選ばれ、支持される最良の方法だとは思います。

しかし、コスト削減ばかりに目が行くと技術の進歩に遅れる懸念があります。
コストがかかっても新しい技術にチャレンジする精神がないと、技術の進歩を享受しながらコスト削減に向けての努力が進みません。結果、お客様への貢献が遠のいて行きます。

このHPでも触れています。お客様に選ばれる5つの当事務所の特徴(4)のページ通り
現在、当事務所では、測量機メーカーのGNSS測量機によってVRS方式による測量技術を取り入れ高度な測量成果をお客様の負担を少なくお届けしております。
極、専門的は話ですが、VRS方式は単点観測値だけではなく、公共基準点との整合を図るために公共測量作業規定に基づく3次元網平均計算も行っております。

と言ったアピールはともかくとして、話は戻りますが、
2018年を振り返っての事
今後の測量分野では必須の衛星測位技術の向上に加え、ローコストの実現に向けた無謀なプロジェクトを本年2月頃より始めて、中途半端な形で現在に至っていますが、まだまだ継続中、夢はあきらめていません。

概要や経過は別のブログ「ナミソク衛星測位プロジェクト」
http://rtkproject.sblo.jp/で発信中、いや中途半端で停止中と言った方が正確ですが、年明けには再開します。

ブログは事務所HPの方に引き継ぎます。時折アップしますのでお楽しみに。
折角なので、今までの経過を少し抜粋してみました。

2018/3/2 投稿記事より
「ローコストで高精度なRTKを実現するプロジェクトをスタート」
RTK測位とはReal Time Kinematicの略で人工衛星を利用した測位法の一つです。
問題はそのRTK測位にかかる費用です。
これを解決するために無謀なプロジェクトを立ち上げました。1/10の経費でRTK測位による緯度、経度、標高が測定できれば、Rial Timeで得られる位置データーにより機械の走行制御が容易になります。cm級の詳細位置情報はあらゆる場面で役立つはずです。
そんな訳で、職業を生かした技術が社会の役に立てば良いなと思い立ち上げたプロジェクトです。

2018/3/6 投稿記事より
「U-bloxとトラ技との出会い」

昨年秋頃だっただろうかU-blox社の高性能受信モジュールNEO-M8Pが2万円台で発売されたと言った記事を偶然目にしました。
その記事にはRTKの事も書かれていて腑に落ちる内容だったが「受信機モジュールってそんなに安く買えるんだ」 L1帯受信機は元々安いらしいが、GNSS測量機の心臓部である受信機モジュールがそんなに安いとしたら、測量機の総額は一体何なのか疑問が残りました。
今年になってネットでRTK関連を検索していたら「トラ技」の検索候補ワードが出てきました。「トラ技ってなんだろう?」思わず検索「トランジスター技術」の事でした。
本屋で良く見かける雑誌でしたが、無線や電子基板の事など全くの門外漢だったので立ち読みした記憶もありません。
早速ネットで紹介記事を見ると、今まで密かに考えていたRTKの事が現実出来ると確信した瞬間でした。
それともう一つの大きな収穫はRTKLIBの存在です。
東京海洋大学の高須先生が10年以上の歳月をかけて開発したアプリケーションソフトウェアで、世界のRTK技術や衛星測位技術に影響を与えている世界の至宝とまで言われているもので、何とフリーソフトです。
詳細は追って紹介しますが、このRTKLIBの存在は何としてもこのプロジェクトを世間に広めなければならないと思ったきっかけでした。

2018/3/10 投稿 RTK実験キッドの概要

基地局用PCは余っていた古いのノートPC(ウインドウズXPを7に変えたもの)
ローバー(移動局)用は2in1型ノートPCを新規購入
当初は、野外で使用する小型のタブレット型を予定していたのですが使うには条件がありました。
U-blox(受信機)やRTKLIBのOS環境はウインドウズだったので、タブレット型でウインドウズPCはなかなかありません。できればLTE対応なら更に良いのですが、インターフェイスにUSB端子が無くてはなりません。
受信機からシリアル通信できるポートが必要だからです。

ローコストが課題ですからHP(ヒューレットパッカード)の2in1型PC(メモリー4G ウインドウズ10 ¥50,000弱)を購入しました。
購入した物の金額
トラ技受信基板セット2セット 2×¥27,000
アンテナTW2710GP 2セット  2×¥37,000
2in1型PC(HP製)  1台    1×¥50,000
他 基地局用SMAケーブル15m ¥5,000
ローバー用SMAケーブル3m   ¥1,000
コントローラー&解析ソフト(RTKLIB)は無料
総額約 ¥200,000
これでRTKがキチンとできれば目的達成できます。
この「キチンと」が今後の課題です。

実証実験の結果は随時報告いたします。

この記事の後や、実証実験経過は「ナミソク衛星測位プロジェクト」
http://rtkproject.sblo.jp/をご覧ください。

このHPをご覧いただいているお客様にとっては専門的マニアックすぎる内容ですが
ローコストの衛星測位の技術はお客様の身近な所に迫っているのも事実です。
前回のブログで報告したG空間EXPO2018はそれを物語るものでした。
テレビドラマ「下町ロケット」ではトランスミッションに注目が集まっていますが、あの無人トラクターの技術の肝は衛星測位による高精度位置情報の取得技術なのです。
RTK PPPRTK いろいろ最新技術がでてきています。
身近な境界測量の分野でも避けて通れない事なのだと思います。

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